niko様のコメントへの回答

コメントありがとうございます。
そうですね。確かに"日本のニーズ”≠"それ以外のニーズ"な面はあります。
例えば、日本国内においては"デコメール”などを初めとするMMS(iモードメール)の利用が主流ですが、海外においてはSMS(auだとcメール)が積極的に利用されています。これは"日本の携帯電話が優れたマルチメディアサービスを提供している”訳ではなく、SMSが"早く、そして確実に"届くという根強いニーズを持っているからです。
なので、未だにSMSと通話のみに機能を絞った携帯電話も販売されています。
ただ、海外が通話メインというご指摘については、現地キャリアの通話料金が日本と比べてとても安い(香港などはその典型ですよね)ので、
「メールする位なら大量に無料通話余ってるし電話するか」
ということとなり、別に消費者が意図せずとも"通話メイン”となることとなります。
そして、海外においては、"一般的"には月々同じ料金を支払っている場合だと日本国内のキャリアで同等の値段を支払う場合よりたくさんの通信(通話/パケット通信)を行うことが出来ます。これは日本がインセ(販売店にキャリアがお金を支給するシステム、このおかげで日本の消費者は非常に低価格で端末を入手することが出来ます)を採用している為、月々の月額料金でインセの分の料金を回収しなければならないからです。これは端末本体を消費者が安価で入手出来る反面、キャリア使用料金の高騰や端末メーカーの自由な端末開発を阻害することとなります。もっとはっきり言ってしまえば、このインセというシステムが日本の携帯電話メーカーの競争力低下に繋がっています。
確かに、NokiaMotorola等の携帯電話は日本のメーカー製の端末と比べると使い勝手が異なります(私自身はNokia製品を使用していますが、なかなか使いやすいと感じていますよ)。日本のメーカー製の端末が、先日発売のVodafone 904SHの2.4インチVGA液晶のように世界の先端をいっているという事実も存在します。
しかし、海外には海外なりの良いサービス/端末が沢山あります。BlackBerryや各種スマートフォン、画一的でない様々なデザインの端末などです。
これらのサービスは一部を除いて、残念ながら未だ日本において導入される気配がありません。こういったサービスが存在することを、日本の消費者の大多数は知らないと思われます。そこが、海外と日本の大きなズレです。そこをどうにかすれば、日本の携帯電話市場は以前にも増して世界中に影響力を及ぼすことになるかも知れませんし、反対にこのまま日本国内固有のサービスに固執するといつのまにか最先端から滑り落ちることになるでしょう。